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小児科

小児科

薄幕を引きたる心地風邪寝かな 華了

小児科である
夏目坂を歩いていて昔お世話になっていた小児科の看板を見つけた。
この小児科には中学3年ごろまでお世話になっていたのでとても懐かしかった。
いまで言うホームドクターという感じで、家族全員だれかれといわず、熱が出た、頭が痛い、お腹が痛いなど病気になればこの先生に診て貰っていた。往診も気楽にしてくれたので頼むほうも頼みやすかったせいもある。すぐ上の兄貴は大学生になってからも診てもらっていたが、わたしはある時中学の帰りに気軽に薬でももらおうと寄ったら、大人は付き添いのお母さん達と私だけであとは乳幼児が泣いているだけで、さすがに恥ずかしくそれ以来ご無沙汰となってしまった。

昔のお医者さんは気軽に注射を打った。往診かばんから取り出したアンプルをガラス切りでキィィッポンと切って、注射器で薬を吸い込んで、針を上に向けて空気を出して、アルコールで腕を消毒して、プチっと打つ一連の手順を良く覚えている。
学芸会(なんと我が小学校は大隈講堂を借り切って毎年3月3日に行っていた。全校上げての大行事であった)を2日後に控えて、主役(私!)の高熱が下がらず、往診で特効薬といわれた注射(白くにごった液体、多分ペニシリン)を打ったら、翌日には平熱に下がったのには本人も母親もほんとに驚いた。耐性菌などはまだいなかったのだろう。診療代は幾らだったのだろうか?
昔の町を歩いているといろいろなことを思い出す。

遠花火

遠花火

夢うつつ時空を超える遠花火 華了 (EOS20D+200mm)

花火である。
拙宅は高台にあるので、時々遠くの花火が見える。昨夜は立川と八王子の花火大会が見えていた。数年前に引っ越してきた時にTVで隅田川の花火を見ていたら、どうもタイミングが違う音が聞こえるので、ベランダに出てみると立川の花火が見えて、ワァーっと驚いたの最初である。花火や雷はすぐ近くか遠くかが良い。
遠花火といえば子供の時に赤塚(練馬区)で見た荒川の花火(今で言う板橋花火大会)ということになる。なぜか家から1人離れて知り合いの家に居た時に、田んぼの畔から一面の苗越しに花火を見た。楽しさと寂しさが混じったような気分だった。ホタルを取って蚊帳の中に飛ばした記憶もあるが、同じ日のことかどうかははっきりしない。

初蝉

セミ

初蝉やいきなり天下の秋を知り 華了

初蝉である。
昨夕、今年初めての蝉の声?を聞いた。
しかもアブラゼミとヒグラシを同時にである。
今朝のNHK子供科学電話相談室を聞いていたら今年はツクツク法師がもう鳴いているので秋が早いだろう、と昆虫の先生が言っていた。また旧暦の話であるが、今日は旧暦文月五日つまり旧暦ではもう秋である。明後日が旧暦の七夕で、例年この頃になれば梅雨は明けていて星が良く見える。今年は閏文月があるので秋は4ヶ月(新暦で言うと11月19日まで)あり、季節の予報は「長雨大風:長雨続き台風も多い秋」となっているので、去年に続いて紅葉はあまり期待できなさそうで、いまの内に良い写真を撮っておくことをおすすめします。

蝉一般は夏、蜩(ひぐらし)は秋、の季語

海老せん

海老せん


せんべいの手休めけり河鹿鳴く 華了

海老せんである。

有名な名古屋の海老せんべいを頂いた。
名古屋近辺でお口に合う食べ物は二つしかない。一つはこの海老せん、もう1つは赤福である。味噌煮込み、ひつまぶし、てんむす、ういろう、どれもどっちつかずで好きではない。以下独断と偏見。
うどんは煮込むものではないし、ほうとうもそうだがごった煮ぽい。うなぎは細かくまぶすものではないし、ネーミングもひまつぶしみたいである。天ぷらは揚げたてを熱いうちに食べるもので、おむすびとは全く合わない天敵関係だし、ういろうは羊羹だかゼリーだかなんだか訳がわからない。などなど総じて中途半端なものが多く、違和感がある。

その点、名古屋にあっても坂角の海老せんは海老がこれでもか!と入っているし、赤福もあんことお餅がたっぷりあるしで、コンセプトがはっきりしていてわかり易い上に何よりおいしいので好きである。
まあ好みが子供っぽいと言ってしまえばそれまでですが-------。

昼寝猫

昼寝猫

昼寝猫ただうるさげに首もたげ 華了

夏目坂である
猫である。

先輩と一緒に夏目漱石の生誕&終焉の地、つまり早稲田の夏目坂界隈に初めて行ってきた。
2人とも早稲田出身で、しかも先輩は早稲田に9年間通い、華了はここから徒歩十分ほどのところにご幼少の頃から30過ぎまで住んでいたのに、初めてなのである。歩いてわかったが夏目坂から喜久井町、若松町、柳町のあたりは寺が多く、適度に坂があり、井戸なども残っていて、谷中と感じが似ていないでもない。(井戸は昔の我家にもあって、夏には西瓜や野菜、ビール(苦かったですね)を冷やしたものです。新宿区は災害に備えて家庭の井戸の保存を勧めていたから今でもあると思う。)
井戸


漱石、谷中とくれば猫しかない。
写真の猫は、漱石公園の近所のガレージの車の上で昼寝中だったものを、先輩がミャーミャーと妙な声をだして無理やり起した時の写真である。うるさげで不興げな、かつ見下したような表情がゆかいです。公園には猫塚もある。ただ訪れた時は公園の手入れが悪く草ぼうぼうで、よほど興味がある人以外にはおすすめできない。

インターネット図書館(あおぞら文庫)では著作権の切れた作品を公開しています。漱石の作品は100以上公開されていて、勿論「我輩は猫」もネットで読めます。
生誕の地は東西線早稲田駅を出たところの牛丼屋の脇に、終焉の地は早稲田通りから少し入った漱石公園の中にそれぞれ碑が立っていました。

昔ながらが好き

梅干し


梅干しである。梅干しは土用干しである。
梅干し作りは家内のライフワークであった。ライフワークが「あった」というのはおかしいが、あの人の場合ライフワークは4、5年でかわるのである。(人のこと言えるのか、との声あり。同じ血液型だからしょうがないね。) 農家の梅林での梅取りから始まって、選別、洗い、塩漬、土用干し(土用のころに3日干すといわれている。絶対に雨に当てないが最後に夜露にあてる、1日2回ひっくりかえす、とかでこの時期の外出はできなかった)などなど。道具も揃えて大変な騒ぎであったが、こちらへ引っ越すと同時にライフワークは簡単にフラダンスに代わり、いまではこの写真の梅干しだけが残っている。
ということはこの梅干しは10年物に近いということになる。私も梅干しは大好きで、この程度のものであれば一度に2、3個はたべるが、昔ながらの味でなくてはダメで、蜂蜜に漬けたようなものはごめんこうむりたい。

覗いている犬についてはまた後日。

雲海

雲海

雲海に誘い誘われ峰動く 華了 (EOS-1N ポジをスキャン)

昔バイクで林道走りをしていた頃、南アルプス赤岳の山深い林道に迷い込み、霧雨の中を1人で必死で走っていると一瞬雨があがり、林道の角から眼下に広がる雲海がパアアっと見えたことがある。
雨模様だったので灰色のどんよりとした雲海だったが「ああ~」という安堵感と、「雲の下にはそれぞれ生活があるんだなあ」という寂寥感を感じたのは、雨に打たれて体が冷えていたせいだけではなかった。
ただ、好き嫌いで言えば、晴天の白く輝く雲海に峰々が屹立している、田渕行男的世界の方が断然好きである。

カラオケ

カラオケ

カラオケのモニター眺める端居かな 華了

久々にカラオケに行った。
ビックリが2つ
1.低料金 平日の昼間(19:00まで)なら80円/30分/1人、土日でも130円/30分/1人
2人で2時間居ても640円+ドリンク(300円程度)x2=1250円、割引クーポンでも持っていけばなんと1100円!!
2.オバサンが多い。どういうわけかオジサンはあまり居ないがオバサン(オバアサン)が多く、1人で来ている人も見かけた。1人だと550円/2時間!!という計算になる。
大きな声を出すのは健康にいい。今風の歌はリズムが合わなくて全く歌えないが、古い歌なら何とかなる。このHPは私の隠し玉でカラオケ練習できます。
当然「カラオケ」や「携帯」などは季語ではないが、そのうち通季の季語?として定着するかもしれない。

端居(はしい) 室内の暑さを避け風通しの良い端近くに座り、庭の草木や景色を眺め涼を取ること

夏服

夏服


今よりも若き時なし衣更え 華了

歳をとるにつれて環境の変化や季節の変わり目にふっと感じることも変わり、このごろでは今より若い時は無い、今が一番若い、と思ったりすることが多い。何かを始めるのに躊躇はしていられないという拙速と、じっくり良く考えてという熟慮のはざまにある。
(更衣(ころもがえ) 俳句では夏服に替えることをいう夏の季語)
閑話休題
衣更えというと思い出すのは、中学生のころ6月1日になると小倉霜降の夏服に、10月1日には元の冬服に学生服を替えたことである。コートは12月1日から可と決められていたが、1年生は上級生の半分程度が着るまで着てはいけない不文律があってなかなか着られず寒かった。教室には暖房器具が全く無く、白金懐炉で寒さを凌ぎました。
写真について
小倉霜降の学生夏服の写真はすぐ見つかると思ったが、昭和30年代で無くなってしまったようで、やっと愛媛県生涯学習情報システムの教材で見つけたものを使っています。

降る雪や明治は遠くなりにけり(草田男) ですが
霜降りや昭和も遠くなりにけり  は如何でしょう。

純喫茶

純喫茶


薄闇に紫煙音楽レモネード 華了

純喫茶である。
まだあったんだ!というのが実感である。初めて入ったのは高校生の頃で神田に本を買いに行った時だった。コーヒーというのもなんとなくで、メニューを見ながら「レモエード」とこわごわ注文したら、少し笑われたような気がした。だってメニューに lemon ade って書いてあったんです。当時は禁煙席などは勿論無く、ムードミュージック(オーケストラでただただ綺麗に甘くポップスなどを演奏する青春のBGMという感じ)が全盛で、アルフレッドハウゼの「真珠とりのタンゴ」がかかっていたのも覚えている。そのほかには、マントバーニーの「魅惑の宵」、パーシーフェースの「シンシアのワルツ」などを覚えている。
紫煙とコーヒーの香りとBGMが微妙に溶け合う空間だった。
今はああいうのは無いなあ---。
純喫茶の思い出があるのは幸せかも知れない。

扇子

てっせん


クールビズ衣(ころも)にあまる扇子かな 華了

扇子は平安時代初期に日本で創案されたものだそうです。(団扇は中国由来のものです。)
大汗をかいてバタバタと扇ぐのは野暮で品がない。扇子は絽でも着て涼しげにゆったりと使いたいものです。そういう場がなかなか無いし、短パンポロシャツでは扇子の持ちようもないですが----。
写真の扇子(てっせん)は自分の絵を京都のお店にたのんで仕上げたものです。なかなかでしょ!? 団扇↓は去年作ったものですが絵も少しづつ上手になっているようですよね。
あさがお

とれとれ

盛合せ

大皿を廻し廻して夏料理  星野 椿

伊豆高原では、今でも大変可愛がってくれてお世話になっているお宅で刺身の歓待を受けました。ご主人の息子さんは伊豆高原で日本料理屋「本家鮪屋」をやっていて、店から刺身を取り寄せてくれます。
写真は、(右下から左回り)とれとれの「とろきんめ」、「中とろ」、「かつお」、「マグロ赤味」、そのほかに きんめの煮付け、いかとなすと大根の煮物、昆布のあえもの、などなど、どうだ良いだろう!

最近、伊豆多賀の135号線沿いにも直売店をだしました。国道の車や海水浴客が気軽に入れるお店ですが、ネタは同じということなので結構繁盛しています。

褪せる

しおれた朝顔

戻り梅雨土にまみれし落花かな 華了

言葉は昨日咲いた朝顔のように褪せやすい。
言霊という。
活字になればその命は多少永らえるが、話し言葉は一瞬である。
さて、ブログはどうだろうか?
ブログは独り言に近いが、その言葉はネットの宇宙を言霊となってさ迷うのだろうか?

夏の月

夏の月

夏の月地上の火照り映しけり 華了 (20D+35mm)

夏の月が上がった。
伊豆からの帰り、海岸沿いの国道を北上していると右手の海、大島の脇から大きな赤い夏の遅い月が上がった。今日は旧暦6月19日、寝待月(ねまちづき、別名、臥待月(ふしまちづき))でいずれにしても横になって待たないとならないくらい月の出は遅い。上がるにつれてどんどん赤い色が消えてゆく。国道脇のパーキングに止めて何枚か撮るが、日中37度の余熱まだ冷めやらずむうっと蒸し暑い。この時期は虫もなかず、風もなく、波もなく、風情がない。
この暑さが月に届くはずもないが、月も赤く火照っているようだ。
もう20分もすれば赤味の消えて涼しげな月になるだろう。

万華鏡

万華鏡

万華鏡ミニチュアの夏幾重にも 華了

日帰りで伊豆の伊東に行ってきました。
伊東には足掛け11年住みましたが、良くも悪くも、風土的にも人情的にも南国の入り口という土地柄です。下田まで行けば南国世界で、人情も顔つきも変わります。どこのリゾートでもそうでしょうけど都会からの団塊世代大量退職者を多く受け入れて、これからは人情も情緒も大きく変わるかもしれませんね。この人たちの力を生かすためにもリゾートオフィスのような発想がますます必要でしょう。
さて、万華鏡(カレイドグラス)ですが、これは元TV局プロデューサー氏が退職後、趣味が嵩じて始めたお店(というか資料館というか)で、わずか6坪という大きさながら、(伊豆で雨に降られると観光客は行くところがほとんどないので)見学無料(体験3000円かな)で大ヒット、雑誌・TVなどにも取り上げられて大成功でした。現在世界一の大きさの万華鏡を作成中です。
写真は万華鏡の中にカメラを突っ込んでフラッシュをたいて撮ったものです。万華鏡の写真というと周囲が黒い物が多いのですが、昨日の37度の厚さを表す為に、ギラギラと輝く沢山の太陽というイメージで撮りました。こういう写真は結果がすぐわかるデジに限ります。


夏野菜

夏野菜水浴中

水桶にうなづきあふや瓜茄子 蕪村 (携帯)

夏野菜が真っ盛りです。
茄子、トマト、ピーマン、胡瓜(きゅうり)、南瓜、いんげん、どれもとてもおいしいし、身体を冷やし、夏に負けない栄養素も持っている。
これらの野菜はご近所の写真仲間が畑で育てたもので、今朝早速サラダで食べましたが、やっぱり完熟ものは違います。Kさんありがとうございます。ドレッシングは和風が好きですが皆様は?
掲句は蕪村らしい軽味とやさしさが漂う、さすがの句ですね。

そうそうこの写真は買ったばかりの携帯で撮ったものですが、310万画素では大きすぎる(ブログが受け付けない)ので200万で撮ったものです。携帯は携帯、やはりカメラに比べると??ですね。



携帯

携帯で連れ戻される恐妻家  夢了  
携帯のメールに替わる紅い糸 夢了
    今日は川柳です。

携帯電話を買い換えました(というか取り替えたと言う方が近い)。
今のものは2年前に沖縄に行った時に買ったものです。30万画素の写メールでしたが、島に台風で4日間足止めをくらった時に随分助かりました。が、そろそろ電池が--と、このブログは携帯から写真や文章を送れるので、それに備えてもう少しカメラのいいやつと思っていたところ、チラシが舞い込みました(しかも本日夜9時まで!)
で、買い換えました。
SH901iS

なんと310万画素、オートフォーカス、動画OK、お財布携帯・Suica対応、バリアングル液晶などなど一杯付いて--なな〜んとタダ!〇円
領収書

ふたつ条件があって
1.MOVA→FOMAに切り替え(月額基本料変化なし、but 2100円の手数料)
2.フルオプションを申込でないとダメ(いろいろあるので書かないけど総額で月1500円ほどアップするが、何時キャンセルしてもよいそうなので---。)
もちろんすべてOKして、30分ほどで新しい携帯になりました。

コーヒーの宇宙

半夏生宇宙溶け込む志(こころざし) 華了

渋谷宮益坂に時々お昼を食べに行く洋食屋さんがある。
おまかせ亭

一応フランス料理(失礼)ということのようですが、旬の食材を料理方法にこだわらずにおいしく、楽しく、いい雰囲気で食べさせてくれる。
例えば夏には冷し野菜カレー、Today's Special はえびのテリーヌなど、私は今日はハヤシライスを食べたがとってもおいしかった。
普通よりは少し大き目のボウルに盛られたパリパリの野菜サラダ、食後のコーヒー、デザートもついて1050円はお得といえる。(場所はインターネットで探してみて下さいください、すぐ見つかります。)
ゆっくり会話して、お代わりのコーヒーをもらって、暑い渋谷の町に出ればやる気が---、そう簡単に出るわけはないが、志しと宇宙をコーヒーとミルクのように溶け合わせたいものだ、とふと思ったりして---。
コーヒーの宇宙


*半夏生は夏至を挟んで、入梅と対称の位置にあるときにあたり、陽暦では7月2日ごろとなり、暁に天より毒気降る日だそうです。

豆腐

冷奴

鴎外忌ずしりと重き豆腐かな 華了 (IXY200a)

豆腐料理を食べてきました。
豆腐料理はヘルシーだとかで大変人気があるそうですが、当方はとんと疎く、近所にある(それでも近隣では有名な)お店に行ってきました。食前酒(ワイン)、胡麻豆腐、八寸、焼物、天麩羅、奴などなど、結構お腹がいっぱいになりました。土曜日の午後2時過ぎでしたが、法事の精進落し、会合、お見合い(かな)でかなりの繁盛でしたが、和風の家(庭も良かった)はお互いが邪魔にならないように、視線や音を吸収するようなつくりになっていて落ち着きました。写真はいわゆる冷奴ですが、だし汁(中に浮いているのはじゅんさいです)と丸い豆腐が、重い重い真鍮の大きな器に入ってました。仲居さんが可愛そです。
豆腐屋の庭

店売りの豆腐では少し遠いですが八王子裏高尾摺指の豆腐が有名ですが、このあたりの豆腐屋さんもまだまだ元気に営業していますし、プップーと豆腐ラッパを吹きながらの行商も毎日来ます。(さすがに軽自動車ですがね)

小暑

20060708100226.jpg

蓮咲いてカメラにさらす台(うてな)かな 華了

昨日は旧暦水無月十二日で二十四節気の小暑にあたります。
二十四節季では更にその中を3分割しています。例えば小暑は
初候 温風至:暖い風が吹いて来る
次候 蓮始開: 蓮の花が開き始める
末候 鷹乃学習:鷹の幼鳥が飛ぶ練習を始める
となっています。
そういわれてみれば去年多摩の蓮田へ蓮を撮りに行ったのは7/10頃でした。旧暦によると今年は閏文月(閏7月)が入って、秋が四ヶ月と長く「長雨大風(長雨続き台風も多い)}ということですので、おのおの方お覚悟をされておいたほうがよろしいと思います。ちなみに夏は「炎早無情(炎早少雨で耐え難い夏)」とのことです。
旧暦カレンダーは私も使っている「南太平洋協会」のものが使いやすいです。


夏風邪

氷嚢

氷嚢にしずくたまりて床払い 華了

夏風邪です。
母親がそうであったように、体温調節機能が劣っているようで、夏は暑がり冬は寒がりです。少し暑くなると上半身裸で寝ますので、梅雨時などに小寒い夜に窓を開けて寝たりすると、時々夏風邪を引きます。(子供のようにお腹も冷やしやすいタチなので寅さんタイプに腹巻は必需品です。昔は小学校の家庭科で自作した腹巻をしてました--、ナツカシイ)
病気で寝るにしても風情のある姿で寝たいものですが(見栄っ張りも親譲り!?)、氷嚢は前の前の引越しで捨てられてしまったそうです。「何、甘えたことを言っているのよ!!」とカツを入れられましたが、母親が氷を一貫目買ってきて、風呂場で砕いている音が聞こえる--、のはなんとも安心なものでした。やっぱり甘えか----。氷嚢はアイスバッグ、水枕はアイスノン、熱さましの頓服は店売りの錠剤、往診の先生はいない、では、風情のある病み姿にはなれそうにもありません。
手持ちの歳時記には氷嚢も水枕も載っておりませんが当然夏の季語としたいところです。「水枕ガバリと寒い海がある」という有名な西東三鬼の句もあります。

ルル

朝顔の芽

朝顔の芽

朝顔や日毎のいのち立ちのぼり 華了

落ちこぼれていたらしい朝顔の種が芽を出したものを、玄関先の鉢に移しています。たった1本しかありませんが、その朝顔がぐんぐん伸びています。1日で5cmも伸び、鉢全体に命が立ちのぼっているようです。けなげでいとおしい。ちなみに朝顔は夏の花だが伝統的に秋の季語となっています。

山百合

山百合(神代植物公園)


寝不足にやや遠ざけし百合の壷 能村研三

まだ子供だった頃、初夏になると千葉の田舎の方から行商のお姉さんが神楽坂や早稲田界隈まで山百合を売りにきた。山の手(?)でもどちらかというと下町風の気性が残るこのあたりは気軽に声をかけて家に入りやすいのだ、とはお姉さんと母の話の聞きかじり。沢山の百合を江戸切子の大き目の花瓶に生けて、親父の書斎兼客間兼寝室におくと、「姉やが売りにきたのか?」と花より♀の親父の一言。真っ白な開襟シャツ(なつかしい言葉ですね)やランニングに百合の花粉をつけては怒られました。最近は疲れやすく、昨日も催事で植物公園に出かけたはいいが、帰宅するとすぐ昼寝をする始末で、掲句の心境も良くわかります。

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